ABOUT OUR PRODUCTわたしたちの薪について

100年先の森の循環を考えながら、
薪づくりに向きあっています。

森の循環と環境保全
木材利用としての薪づくり

森の循環には大きく「植え、育て、伐り、また植える」というサイクルがあります。
わたしたちの薪は、そのなかの“伐る”、つまり森林の“伐採”によって出た木材でつくられています。ひとくちに伐採と言っても、木々の成長を促したり、下草に光を当て森林の多様性を豊かにするために行われる“間伐”、一定樹齢に達し木材利用のためある程度の面積を伐る“皆伐”など目的も手法も様々です。
広葉樹のミズナラやカシワは、適切な時期に伐採することで翌春切り株から芽が伸び、森林が再生します(萌芽更新といいます)。そして伐採した樹木は、一番太い幹の部分は家具材に、細い部分はシイタケホダギに、それ以外は薪にと大切に使いきります(木材のカスケード利用*1といいます)。一方、近年、皆伐の多い針葉樹のカラマツも、林地に未利用材として残されているものを使いきりたいとの思いから商品化を試みています。
また、薪ストーブは環境負荷の少ない暖房と言われています。理由は、薪は燃やすとCO2を排出しますが、木の成長過程で同量のCO2を吸収するため、地球上のCO2総量は変わらないからです。これが「カーボン・ニュートラル*2」という仕組みです。
伐採は、樹木の命をいただくということ。だからこそ、そこから出た木材は大切に利用しなければなりません。わたしたちはそのような思いをもって薪づくりに取り組んでいます。

*1: 木材のカスケード利用:木材の質や状態に応じて建材・資材などに活用し、最終的に残った部分を燃やしてバイオマス(燃料)利用する段階的利用のこと。
*2: カーボン・ニュートラル:直訳すると「カーボン」は炭素、「ニュートラル」は中立を意味し、二酸化炭素(CO2)の吸収量と排出量が同量であることを示す環境化学用語。

皆伐されたカラマツ

使い手の声を反映した薪

とかちファイヤーウッドでは、会員の皆さまの薪ストーブの型式、年間使用量など利用状況を詳しくお聞きし、最適な薪をお届けしたいと考えています。
またピザ窯やパン窯には長い薪を細割で、サウナストーブには短時間で火力の上がる針葉樹の細割を、キャンプサイトの焚き火には爆ぜにくい薪をご用意するなど、とかちファイヤーウッドでは薪の使い手の声に耳を傾け、様々な需要に対応します。

原木の伐採から薪ができるまで

薪ストーブ本来の性能を引き出せるかは薪次第といっても過言ではありません。
薪生産には、主に含水率の低い季節(秋~春)に伐採した原木を使用。出荷時の含水率20%以下を目指す管理下で、各サイズに割られた薪を農業用コンテナに乱積みし、乾燥ムラのないよう数回切り返しを行いながら野外で十分乾燥させます。

機械化された薪割作業

均一に乾燥させるための撹拌作業

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